ひとり経営企画室の調査の基本<統計>
使える場面として、特に次の2つが挙げられます。
- 関係性を探す
- 差があるか確認する
さまざまな手法がありますが、
私が試したことがある手法をスライドにまとめました。
まずは、関係性を探す場面が挙げられます。
自分で管理できる何かを増やしていく、あるいは、減らしていくと、
売上や利益が増えていくといった関係性です。
例えば、自社の商品に対する値引き額を増やしていくと、
増やすにつれて成約する確率は増えていくと思います。
そのような関係性です。
値引きが増えるほど成約はしますが、利益は減ります。
過去の販売データから値引きと成約率の関係性が見えてくれば、
利益の視点で最適な値引き額を求めることができます。
こういった関係性を探すときに統計手法が使えます。
また、ふたつの値に差が確かにあるかどうか確認するときにも
統計手法が使えます。
例えば、商品紹介のサイトを2種類作り、
それぞれでの販売個数に差があったとします。
その差が統計的にも差があるかどうかを示すことができます。
そのような差は確率的によく起こることなのか、
それともかなり珍しい確率でしか起きない差なのかを確認できるのです。
ただし、新規事業のようにデータの種類や量があまりない状況では、
思ったようには統計手法を使うことができません。
私もよく使ったのは、関係性を探す場面では相関と単回帰分析、
統計的に差があるか確認する場面ではt検定とカイ二乗検定ぐらいです。
カイ二乗検定はExcel関数にはありませんが、それ以外はあります。
Excel関数にある検定や相関、回帰分析ぐらいは
試してみてもよいのではないでしょうか。