J-REITの増資が元々の投資主に与える影響
田中です。
J-REITの運用報告書を見ていたら、
結構頻繁に増資をしていることに気づきますよね。
増資は、投資主にとって得なのでしょうか?損なのでしょうか?
調べてみました。
REITの運用がうまくいっている場合、保有不動産の評価額よりも株価は高くなります。この場合、理想的な増資ができます。たとえば、保有不動産の評価額が100億円で、運用が好調なことから150億円の評価を受けているREITがあるとします。その状態で50億円の増資を行ったとします。すると、もともとの投資主の持ち分は3/4(150億円/200億円)になります。一方、保有不動産の評価額は3/2(150億円/100億円)になります。3/2*3/4=9/8なので、もともとの投資主は増資によって、自分の持分が評価額ベースで増えるわけです。
運用が好調なときに増資をするのは、もともとの投資主にとって好まれるそうです。
数式がピンとこなかったので、自分なりに考えてみました。
嫌われる増資は、このような理解です。
元々の投資主にとっては不利ということは、
増資に応じた投資主にとっては有利ということでしょうね。
保有不動産の評価より株価が安い状況で、
スポンサーからの物件取得を進めるケースがこれにあたるようです。
では、また。