田中経営企画室 調査報告書

経営企画室 調査企画担当の田中が、新規事業や既存事業に役立つような情報を探し、集計し、スライド化したものを公開していきます。

J-REITの増資が元々の投資主に与える影響

田中です。

 

J-REITの運用報告書を見ていたら、

結構頻繁に増資をしていることに気づきますよね。

増資は、投資主にとって得なのでしょうか?損なのでしょうか?

 

調べてみました。

 

media.monex.co.jp

 

REITの運用がうまくいっている場合、保有不動産の評価額よりも株価は高くなります。この場合、理想的な増資ができます。たとえば、保有不動産の評価額が100億円で、運用が好調なことから150億円の評価を受けているREITがあるとします。その状態で50億円の増資を行ったとします。すると、もともとの投資主の持ち分は3/4(150億円/200億円)になります。一方、保有不動産の評価額は3/2(150億円/100億円)になります。3/2*3/4=9/8なので、もともとの投資主は増資によって、自分の持分が評価額ベースで増えるわけです。

 

運用が好調なときに増資をするのは、もともとの投資主にとって好まれるそうです。

数式がピンとこなかったので、自分なりに考えてみました。

 

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望まれる増資

嫌われる増資は、このような理解です。


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嫌われる増資

元々の投資主にとっては不利ということは、

増資に応じた投資主にとっては有利ということでしょうね。

保有不動産の評価より株価が安い状況で、

スポンサーからの物件取得を進めるケースがこれにあたるようです。

 

では、また。

 

 

 

 

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