ひとり経営企画室の調査の基本<情報収集の流れ>
ここまで情報収集を行うために
必要となる情報源やインタビュー、アンケートについて触れてきました。
それでは、これらを使ってどのような流れで情報収集するのか、
具体例もあわせてみていきたいと思います。
情報収集の流れですが、大きくつかんでから詳細にいくのが原則です。
まずは全体像を理解するところから始めます。
そして、その次に詳細を調べていきます。
詳細を調べていくうちに、全体像に対して新たなことがわかったら
一旦、全体像に戻り、また詳細を調べる、という流れになります。
全体像と詳細を行ったり来たりしながら、調査した範囲を広げていくイメージですね。
具体的に見ていきます。
例えば、上司から水素を運ぶ方法を調べてほしい、と言われたとします。
詳しく聞くと、貯蔵方法の長所や短所をまとめた表を作ればよさそうです。
まずは全体像をつかみます。
基礎的な資料をネットや書籍で調べます。
すると、水素を圧縮する方法、液化する方法、
次に、ここまで出てきた各貯蔵方法について長所や短所を調べていきます。
詳しく書かれた論文やレポートを読んでいくと、
他にも水素吸蔵合金やアンモニアを使う方法がでてきました。
そして、これらの方法に対して、体積や質量当たりの水素貯蔵密度が
用いられていました。評価指標のひとつのようです。
そこで全体像に戻り、貯蔵方法のリストに水素吸蔵合金とアンモニアを追加します。
そして、長所や短所といった評価指標として体積や質量当たりの水素貯蔵密度も
追加します。圧縮や液化、有機ハイドライドの場合の水素貯蔵密度も調べていきます。
そして、ひとつの表にまとめて報告書を作成します。
簡単な例ですが、このような表ができればよいのではないでしょうか。
次回からは、集めた情報をこのようなスライドにまとめていく手順をお伝えします。
では、また。