為替が影響する輸出入
最近、円安が進んでいることが
ニュースで取り上げられることが増えています。
円安が進むと、輸出している企業の売上が増え、
輸入している商品の値段が上がると言われています。
どのような品目に大きな影響があるのか、
2019年の輸出入額の大きな品目を調べてみました。
横軸を輸出額、縦軸を輸入額として品目をプロットしました。
右に行くほど輸出額が大きい、
すなわち、円安が売上増につながる品目です。
また、上にいくほど輸入が大きい、すなわち、
円安が商品の値上げにつながりやすい品目になります。
輸出額が大きいのは、輸送用機器と一般機械。
逆に輸入額が大きいのは、鉱物性燃料。
電気機器、その他は、輸出額と輸入額の両方とも大きくなっています。
具体的な品目を見ていきます。
輸送用機器は、なんといっても自動車や、その部分品です。
1円円安が進むと、トヨタの営業利益が○○億円増える、
とニュースでも言われますよね。
その他に輸出しているものは、原動機やポンプ・遠心分離機といった
すり合わせ型の製品が見られます。
また、半導体関連の製造装置や電子部品も多くを占めていますね。
反対に輸入が大きいのは、原粗油です。
円安になるとガソリン価格が上昇する、というのはこれですね。
他にも液化天然ガスや石炭もあり、電気代の値上げが予想されます。
それ以外では、通信機や衣類といった品目が目につきますね。
衣類は中国やベトナム、バングラデシュで製造し、輸入しているので、
これも円安の影響をうけるかもしれませんね。
日本では多くの物を輸入に頼っているので、
円安が原因でインフレになっていきそうです。
では、また。