田中経営企画室 調査報告書

経営企画室 調査企画担当の田中が、新規事業や既存事業に役立つような情報を探し、集計し、スライド化したものを公開していきます。

Excelを使ったカイ二乗検定

調査をして二つのグループ間で見られた差が

統計的に有意な差かどうかを知りたい場合があります。

平均の差であればExcelでもT.TEST関数で簡単に計算できます。

 

tanaka-corp-plan.hatenablog.com

 

しかし、割合の差の場合は、T.TEST関数のようには計算できません。

R言語を使えば簡単に求めることができます。

2x2の割合の比較は、R言語を使うと簡単にp値が計算できる。

 

例えば、グループAは成功した人が160人で失敗が40人、

一方、グループBは成功が120人で失敗が80人だったとします。

成功率はグループAが80%、グループBが60%となりますが、

これだけでは統計的に有意差があるかどうかまではわかりません。

 

R言語を使えば簡単にp値を求めることができます。

この例であればp値は5%より小さいので、

統計的な有意差があるとみなせます。

 

R言語であれば、160、120、40、80という4つの数字を

関数に入力するだけでp値を計算することができます。

 

ExcelにもCHISQ.TEST関数があり、カイ二乗検定を行うことができます。

しかし、R言語とは違って、160、120、40、80という4つの数字を

関数に入力するだけでは計算できず、少し事前準備が必要となります。

 

期待値の2x2を作成すれば、ExcelのCHISQ.TEST関数で カイ二乗検定を行うことができる。結果はRと同じになる。

 

具体的には、実測値をもとにして期待値を計算する必要があります。

上記の例であれば、グループAで成功する人の期待値は、

200 × 280 ÷ (280 + 120) = 140 となり140人です。

これを他の組み合わせについても計算します。

 

そして、CHISQ.TEST関数に実測値と期待値の2つを入力することで

p値が計算されます。もちろん、R言語と同じ値になります。

 

このようにExcelを使ってもカイ二乗検定を行うことができますが、

期待値の表を事前に作るというステップが必要になります。

 

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