医療機関の従事員数
田中です。
前回は、医療機関の利益を中心に見ていきました。
tanaka-corp-plan.hatenablog.com
今回は、従事員数を軸にして見ていきます。
まずは業種別の従事員数です。
おおよそ3つのグループに分かれますね。
10名弱の按摩マッサージ等や獣医。介護やグループホーム、保育所は、
その3倍の30名前後。歯科や無床診療所は、それらの中間の17名程度でした。
売上高と人件費を従事員数で割り、1人当たりの金額を求めました。
基本的には、1人当たりの売上が増えるほど、
1人当たりの人件費も増えていきますね。
1人当たり人件費が高いということは、報酬が高いと思われます。
そのようなグループには、歯科や無床診療所、獣医業が入りますね。
獣医は1人当たりの売上に比べて、1人当たり人件費が少し低くなっています。
これは他の2つに比べると、売上に対し変動費が多くなっていることも
影響していると思われます。
これらの中では報酬が低いグループには、介護やグループホームが入りました。
ここまでのまとめになります。
医療系(無床診療所や歯科)は、従事員数がそこそこで
大きな売上を立てているため、1人当たり人件費は高くなっています。
獣医は、売上はそこまでではありませんが、人が少ないため、
結果的に1人当たり人件費は高くなっています。
一方で保育所やグループホームは、売上は多いものの、従事している人も多いため、
1人当たり人件費は医療系より低く、介護系はさらに低くなっています。
これらの中では按摩マッサージ等は、少し特殊な位置をとっており、
売上は少なくても、少ない人数で運営できているため、
介護系よりは1人当たり人件費が高くなっていますね。
医療機関の財務の平均的な姿を見るために、
保育所や介護系と比較してみました。
では、また。