J-REIT保有物件に対するコロナ禍の影響
田中です。
最近、金利の上昇がニュースになることが多いですね。
不動産投資信託(J-REIT)は、金利変動がリスクのひとつと言われています。
コロナ禍でJ-REITの物件価格はどのように変動したのでしょうか?
このようなレポートがありました。
レポートに載っていた資料を元に、
コロナ禍の直前、6カ月後、さらに、その6カ月後(1年後)、
J-REITの保有物件がどのように価格が変動したのか、まとめました。
全体でみると、コロナ禍直前には前期比で1.2%の増加でした。
しかし、6カ月後には-0.2%と減少に転じました。
さらにその6カ月後には0.5%の増加に戻してきました。
全体ではこのような動きですが、細かく分けてみると、
コロナ禍で減少に転じたセクターと増加を維持したセクターに分かれます。
商業施設やホテルは減少に転じたセクターです。
特にホテルは大きく減少しています。
また、商業施設はホテルほどではないものの、
6カ月後、1年後と同程度の減少幅が続いています。
コロナ禍が旅行や商業に大きなマイナスの影響を与えていることがうかがえます。
一方、物流施設やオフィス、住宅は増加を維持しました。
6カ月後には一旦縮んだものの、
1年後には物流施設はコロナ禍直前よりも増加幅が大きくなっております。
今後、より物流が重要になるということがうかがえます。
オフィスは縮んだところでなんとか増加を維持している、という感触です。
リモートワークの急速な普及も影響している可能性があります。
住宅は1年が経過して、元の状態に戻りつつあるという感じですね。
コロナ禍が不動産に与えた影響をJ-REITの保有物件から見てみました。
全体的には戻りつつある状態でも、セクターを分けてみると
減少と増加のふたつに分かれていることがわかりました。
では、また。