田中経営企画室 調査報告書

経営企画室 調査企画担当の田中が、新規事業や既存事業に役立つような情報を探し、集計し、スライド化したものを公開していきます。

医療機関の倒産件数と負債総額

田中です。

 

このようなニュースがありました。

 

news.yahoo.co.jp

 

大阪の医療法人が民事再生法の適用を申請したそうです。

 

入院患者や職員の新型コロナ感染が判明したり、

新型コロナ患者の受け入れも行っていたことで、

外来患者が落ち込んでいた、とのことです。

負債総額は約52億円です。

 

医療機関の倒産が近年どのような状況なのか、調べてみました。

 

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2000年から2009年にかけて、医療機関の倒産件数は増加が続きました。

2009年は、リーマンショックの余波もありそうですね。

その後は2017年にかけては減少傾向でしたが、

2018年、2019年は再び増加していますね。

波打つようなグラフになっています。

 

2009年のピーク時には50件を超える倒産があったようです。

 

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今度は、負債総額で見てみました。

件数のピークであった2009年ではなく、負債総額のピークは2007年で約480億円です。

その後、特に2011年以降はピーク時の半分以下の水準が続いていますね。

 

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これまでの2種類の情報から、1件当たりの負債額を求めました。

年々、徐々に減少していることがわかりますね。

2000年に15億円だったのが、2019年には1/3の5億円にまで減っています。

 

最初のニュースにあった約52億円の負債総額は、

この計算した平均値からするとかなり大きく見えますね。

 

では、また。

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