株式会社農業総合研究所(1)
農業をテーマにしたベンチャーがあることを最近知りました。
この会社は、集荷拠点で集荷した農産物を
スーパーのインショップ(農家の直売所)に届けて販売する
という流通プラットフォーム事業を行っています。
設立は2007年で、マザーズ上場は2016年になっています。
2020年には流通総額100億円達成だそうです。
まずは売上高です。
2016年にマザーズに上場後、年率32%で売上高は増加しています。
2021年度の売上は、47億円になります。
順調に成長していることがわかりますね。
続いて営業利益です。
売上高は年々伸びていましたが、営業利益はそうでもないようです。
2016年と2017年は10億以上の黒字でしたが、その後は赤字も見られます。
2021年は20億円近い赤字でした。
ただし、システム開発と産直卸事業への積極投資が要因となっており、
これらの投資を除くと8億円の営業黒字になります。
売上から原価を引いた売上総利益が、
売上高に対してどれくらいの比率なのか、を求めました。
2016年には84%でしたが、年々減少を続けています。
2021年は48%と2016年の2/3程度になっています。
同様に売上高に対する営業利益率を調べました。
2016年に13%あった営業利益率は、2018年以降は0%付近を前後していますね。
2021年は-4.1%で、投資分を除くと、ほぼ0%です。
ここまでをまとめると、売上高は増加しているが、
売上総利益率や営業利益率は上場当初に比べて低下しているようですね。
次回は、事業の形態から調べていきます。
では、また。